北朝鮮の内部動揺は、一国の問題にとどまらず国際社会全体へ直接的な脅威を及ぼす。国連安全保障理事会では、度重なる弾道ミサイル発射や核実験の動きに対し、継続的に非難決議や制裁強化の議論が重ねられてきた。地政学・安全保障の観点から見れば、内部の権力闘争を覆い隠す目的で軍事的挑発がエスカレートするリスクが最も危惧されている。
周辺国である日本や韓国、そしてアメリカの情報当局は、平壌の政治的動向と軍の即応態勢の連動性を分単位で監視している。内部の不満を外敵への敵意に転換させる手法は、この体制の常套手段だが、その不確実性は過去最高レベルに達している。