俳優時代の山本太郎が挑んだ滞在記は、放送当時はもちろん、時を経た今も伝説としてファンの間で語り草になっている。南米やアフリカといった厳しい環境下のロケでは、台本など一切存在しない過酷な現実が彼を待ち受けていた。未公開のエピソードとして語られる現場の熱量は、現代の地上波番組の常識をはるかに超えている。
現地での食事や衛生環境に戸惑う暇もなく、彼は初日から住民の輪に飛び込んだ。筋肉質な体を張り、泥にまみれながら作業をこなす姿には、一切の計算や演出を超えた人間味があふれていた。別れの場面で溢れさせた大粒の涙は、やらせなしの真剣勝負だったからこそ視聴者の胸を打ったのだ。現場スタッフの間でも「彼の集中力と共感力は異常なほど高かった」と当時を振り返る声は絶えない。