インターネット上のQ&Aコミュニティや医療相談プラットフォームには、咳に伴う胸痛に悩みながらも、受診の判断がつかずに苦しむ声が毎日のように投稿されています。都内在住の20代システムエンジニア男性は、自らの体験手記で次のように振り返っています。
「最初はただの風邪の咳でした。熱が下がって3日ほど経った頃、咳をするたびに左胸の奥に針で刺されたような痛みが走るようになりました。市販の湿布を貼って我慢していましたが、階段を上るだけで息が切れるようになり、慌てて呼吸器内科に駆け込んだところ、左肺が半分近く潰れた自然気胸と診断され、即日胸腔ドレナージの処置を受けました。『あと半日遅れていたら胸腔内圧が上がりすぎて危険だった』と医師から告げられ、冷や汗が出ました。」
また、子育て中の40代女性からも「風邪を引いたあとに空咳が止まらなくなり、ある晩、激しく咳き込んだ瞬間に右脇腹のあたりで『プチッ』と音がした。翌朝から息を吸うだけで激痛が走り、整形外科で検査を受けると肋骨に2箇所ヒビが入っていた」というリアルな告白が寄せられています。
臨床現場の医師らへの取材でも、「咳が始まってから2週間以上経過して胸痛を訴える患者の約2割に、咳喘息に伴う微小骨折や軽度の気胸が確認される」という証言が得られています。自力で耐えようとする忍耐強さが、かえって病態をこじらせる要因になっているのが現場の実情です。