児童養護施設は本当にひどいのか?虐待・いじめの噂と過酷な現場実態

児童養護施設は本当にひどいのか?虐待・いじめの噂と過酷な現場実態

児童養護施設は本当にひどいのか?虐待・いじめの噂と過酷な現場実態とはどのようなものなのか? 詳しい意味を整理してお届けします。

多くの人が混同しやすいのが「児童相談所」と「児童養護施設」の役割の違いです。児童相談所は行政機関として通報を受け、調査や一時保護、入所措置の決定を下す「司法・行政の窓口」です。これに対し、児童養護施設は措置決定を受けた子どもが実際に日常生活を営む「生活と養育の場」を指します。

現在、国内の施設は厚生労働省が主導する「社会的養育ビジョン」に基づき、かつての集団生活から一般家庭に近い環境へと大転換を進めています。その変化と現状の課題を比較データで整理しました。

項目詳細・数値データ一般的な基準・過去の体制編集部の見解・評価養育形態の推移ユニットケア・小規模グループケア導入率約80%超大舎制(20名以上の一括処遇)が中心家庭的で細やかな支援が可能になった一方、職員配置の分散による負担増が課題。入所理由の内訳被虐待経験を持つ子どもの割合65%以上戦後〜高度成長期は孤児や貧困が主流高度なトラウマインフォームドケア(心理的治療)が必須となり、職員の専門性が試される。職員の離職率と充足採用後3年以内の離職率約30〜35%全産業平均の新規大卒離職率(約31%)と同水準かやや高め夜勤や休日出勤の多さ、心理的重圧に対して待遇面の改善が追いついていない。高校卒業後の進学率大学・短大・専門等への進学率約35〜40%前後全高校生の平均進学率80%超給付型奨学金の拡充により改善傾向だが、依然として全世帯平均と倍以上の格差が存在。
小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。