両者を食べる際、最も体験として異なるのが「調味のプロセス」です。
タッカンマリの真骨頂は、自分好みにカスタマイズする「つけダレ」にあります。卓上に用意された調味料を以下の黄金比率でブレンドするのが現地流の作法です。
- タデギ(唐辛子ベースの特製練り調味料):スプーン1杯
- 酢醤油(醤油+お酢):2〜3回し
- からし(練りマスタード):少々
- ニラ(または刻みキャベツ):タレにたっぷり浸す
淡白で上品な鶏肉とスープに対し、パンチの効いた酸味と辛味のタレを絡めることで、肉の旨味が爆発的に引き立ちます。さらに具材を食べ終えた後は、鶏の出汁が凝縮されたスープに生うどん(カルグクス)を投入したり、ご飯と韓国海苔を入れて雑炊に仕上げるのが定番の流れです。
対してサムゲタンは、鶏の体内に詰められたもち米やニンニク、漢方生薬が煮汁と一体化しています。すでにスープ自体に深いコクと香りが移っているため、食べる際は小皿に盛った「塩・コショウ」に鶏肉を軽くチョンとつけて食べるのが基本作法です。途中でスープの味を大きく変えることはせず、素材本来の滋味をストレートに味わいます。