心電図のSt低下は危険?健診結果の真相と精密検査を徹底解説

心電図のSt低下は危険?健診結果の真相と精密検査を徹底解説

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一口にST低下といっても、その波形の沈み込み方によって臨床的な緊急度や疑われる病態は大きく異なります。健診結果の判定医は、主に以下の3つのパターンを精査しています。

波形の種類波形の特徴とメカニズム疑われる主な疾患・状態臨床現場の評価・緊急度水平型(Horizontal)基線と平行にまっすぐ0.1mV以上沈み込む波形労作性狭心症、高度な心筋虚血【危険度:高】速やかな精密検査が必須斜下型(Downsloping)右肩下がりに下降していく波形重症狭心症、左室肥大(ストレイン型)【危険度:高】器質的心疾患の可能性大上斜型(Upsloping)J点(QRSの終点)が低下後、右肩上がりに基線へ戻る頻脈、自律神経の影響、軽度虚血【危険度:中〜低】経過観察となる例も多い

特に「水平型」および「斜下型」のST低下は、冠動脈の狭窄による血流不全(狭心症)と強く結びついています。また、高血圧を長年放置した結果として心臓の壁が厚くなる心室肥大(特に左室肥大)でも、心筋の肥大に血管新生が追いつかず、斜下型のST低下(ストレインパターン)を示すことが知られています。

山田 真由
著者

山田 真由

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