インターネット上の健康情報の中には、医学的根拠に乏しい俗説が散見されます。その代表例が「胆嚢ポリープは食事制限で自然に消える」「ストレスが主な原因である」という言説です。
医学的に、胆嚢ポリープが自然に消えるという現象は、極めて稀ながら報告されています。ただしこれは「病変が治癒して吸収された」のではなく、細い茎を持ったコレステロールポリープが胆嚢の収縮運動に伴って千切れ、胆汁とともに十二指腸へと自然排出・脱落した結果に過ぎません。生活習慣の改善によってポリープそのものを意図的に縮小・消失させることは現代医学では困難とされています。
また、胆嚢ポリープとストレスの影響についても直接的な因果関係は証明されていません。自律神経の乱れが胆嚢の収縮リズムに悪影響を与える可能性は指摘されているものの、ポリープ形成の主因はあくまで脂質代謝や胆汁成分の不均衡です。「ストレスを溜めないこと」や「過度な脂肪分・アルコールを控える胆嚢ポリープの食事予防」は肝胆道系の健康維持に有益ですが、ポリープを消す魔法の手段ではないことを正しく認識しておく必要があります。