配線工事に使用する器具類の選択も安全性の根幹を担う。パナソニック株式会社をはじめとする国内大手メーカーが展開する「コスモシリーズ ワイド21」や「SO-STYLE」などの埋込連用コンセントは、施工性と安全性を極限まで高めた独自設計が施されている。速結端子(スプリング式端子)の構造は電線の差し込み不足を防ぎ、長期間にわたる緩みを防止する機構を備えている。
しかし、器具の性能が高くても、施工時のミスが原因で発火事故に至る事例は後を絶たない。VVFケーブルの被覆を剥く際に芯線に傷をつけたり、芯線の露出長さを誤って端子から裸銅線が露出したりすると、埃や湿気によるトラッキングやショートが発生する。差し込み深さのゲージを必ず確認し、被覆が確実に端子奥まで収まっているかを物理的にチェックするプロセスを怠ってはならない。