パンデミックを乗り越えた航空業界は、国際線の新規就航やLCCターミナルの機能強化を進め、旅客数は右肩上がりの回復を描いている。旅客の流動が多様化するにつれ、エアポートホテル業界側にも従来型の枠組みにとらわれない柔軟な進化が求められるようになった。
非接触型の自動チェックイン・アウトシステムの導入はもちろんのこと、早朝便に対応した24時間営業のフィットネスエリア、客室への荷物自動配送ロボットの配備など、ハイテク技術を駆使したサービスが加速している。また、深夜到着便の利用客向けに深夜2時まで温かい食事を提供するレストランや、テイクアウト可能なカフェの拡充など、旅行者の行動様式に寄り添ったハードとソフトの改修が相次ぐ。現代のエアポートホテルは、ただ眠るためだけの場所から、旅のトランジットを快適な体験へと変容させる高機能な多目的空間へと昇華を遂げている。