初心者が陥りがちな最大の罠は、外側の輪郭線(アウトライン)だけで体を描き進めようとすることです。人体は立体的な塊の連続であり、平坦なパーツの組み合わせではありません。胸郭、骨盤、手足といった各部位が空間内でどのような角度を持ち、どのように連動しているかを把握しなければ、どれほど細部を描き込んでもチグハグな印象を与えてしまいます。
デジタルイラストレーションの現場では、まず「空間の奥行き」を捉える視点が不可欠とされています。平面的な記号として女性のフォルムをなぞるのではなく、パースに乗ったボックス(箱)やシリンダー(円柱)として認識を組み立て直すこと。この基礎的な意識の転換こそが、破綻のない画面作りの第一歩となります。