直近のNTN決算発表最新データを分析すると、売上高の規模に対して営業利益率の伸び悩みが長年の課題であったことが確認できます。いわゆるNTN業績悪化理由として指摘されてきたのは、原材料価格・エネルギーコストの高騰に対する価格転嫁の遅れと、欧米・中国市場における自動車向け汎用品の採算悪化でした。
同社は世界トップクラスのNTNベアリングシェア(特に自動車の前輪・後輪をつなぐハブベアリング分野で世界屈指のシェア)を誇りますが、薄利多売モデルからの脱却には一定の時間を要しました。しかし、2025年度から2026年度にかけて推進されている構造改革プログラムでは、不採算型番の統廃合と高機能軸受へのシフトが加速しています。産業機械向けや風力発電、ロボット関節用精密減速機といった高採算セグメントへのリソース再配分が進んでおり、収益構造は着実に筋肉質へと変化しつつあります。