世間一般では「有名人の子どもは恵まれている」という先入観を持たれがちですが、スポーツの世界における二世の現実は極めて過酷です。特に父が日本球界の歴史に名を残す名投手であれば、アマチュア時代から常に比較の対象となり、一挙手一投足に世間の目が集まります。
桑田祐宜氏の場合、投球フォームや打撃スタイル、さらにはチームでの起用法に至るまで、常に無遠慮な批評に晒されるリスクと隣り合わせでした。しかし、彼は父と同じ読売ジャイアンツやNPBのエリート街道を単にトレースするのではなく、大学・独立リーグという実力主義の現場で自分自身の限界に挑みました。
ネット上には「プロ(NPB)に行けなかったから挫折した」という短絡的な見方をする書き込みも一部に見られますが、これは独立リーグの実情を知らない誤解と言えます。NPBを目指して全国から猛者が集まる独立リーグで主力選手として複数シーズン契約を勝ち取り、チームに貢献し続けた実績は、アスリートとして胸を張るべき成果です。