怪人協会編のクライマックスにおいて、キングの存在感は頂点に達しました。怪人幹部たちに包囲された絶体絶命の戦場で、彼は架空の必殺技である「煉獄無双爆裂波動砲」の構えをとります。実際には何も撃てないブラフでしたが、その禍々しい威圧感に怪人幹部たちが戦慄し、攻撃の手を緩めた隙にサイタマや他のヒーローたちが形勢を逆転させました。
しかし、戦いが終わった後の原作最新エピソードでは、キングの心境に大きな変化が訪れます。仲間たちが血を流して戦う中で何もできなかった自分を深く恥じた彼は、虚構の強さを捨て、本物の強さを手に入れるために行動を開始します。
キングはシルバーファング(バング)の武術道場をはじめ、アトミック侍や他の武道家たちの門を叩き、弟子入りの志願を行いました。しかし、相手側は「地上最強のキングが教えを乞いに来るはずがない」「これは自らの慢心を試す高度な精神修行ではないか」と深読みし、誰一人として入門を許可しないという皮肉な展開が続いています。
なお、テレビアニメ版におけるキングの声優は、重厚な低音ボイスに定評のある安元洋貴氏が担当。圧倒的な強者感漂う外見の凄みと、内面で怯えまくるコミカルなモノローグを見事に演じ分け、キャラクターの二面性を完璧に表現しています。