五島うどんの最大の特徴は、生地を延ばす工程で五島列島特産の純度100%の椿油を使用する点にあります。一般的な素麺や手延べ麺では植物油や打ち粉が使われますが、五島うどんでは酸化しにくいオレイン酸を豊富に含む椿油を麺の表面に薄く塗り込みます。
この椿油のコーティングによって、麺内部の水分蒸発が抑えられ、グルテンの形成が最適化されます。結果として、直径約2ミリメートル前後の丸みを帯びた細麺でありながら、熱湯で煮込んでもふやけず、しなやかで力強い弾力を維持できるのです。
讃岐うどんが「小麦粉を足で踏み、強いグルテンを形成させて太麺の噛みごたえを楽しむ」剛のうどんであるのに対し、五島うどんは「椿油の力と手延べ熟成によって、細身でありながら驚異的な耐久力としなやかさを引き出す」柔剛一体の麺と言えます。