インターネット上の掲示板やSNSでは、チェーン店の外食アレルギーに関して誤った認識が広まっているケースが見受けられます。重大な健康事故を防ぐために、よくある3つの誤解を正します。
誤解1:「大手チェーンだから低アレルゲンメニューが常備されている」
大手ファミリーレストランの一部では、7大アレルゲン不使用の専用カレーやハンバーグなどを個包装レトルトで温めて提供するシステムが確立されています。しかし、モダンパスタはパスタとピザの専門店であり、独立した専用の低アレルゲンメニューを常設している店舗は極めて限られます。ファミレス感覚で「行けば何か安全な子ども向け特別食があるだろう」と思い込んで来店するのは非常に危険です。
誤解2:「トッピングのチーズや具材を抜けばアレルギーでも食べられる」
「マルゲリータのチーズ抜きを頼めば乳アレルギーでも安心」という認識は現場レベルでは成り立ちません。ピザ生地を伸ばす台、ソースを塗るレードル、オーブンの天板や焼き床には、日常的に大量のチーズや動物性油脂が付着しています。加熱によってアレルゲンが失活することはないため、素材を取り除いただけの「除去対応」ではコンタミネーションによる症状誘発を防止できません。
誤解3:「パスタの麺には卵が使われていないから安心」
乾麺のスパゲッティ自体はデュラム小麦のセモリナと水のみで作られていることが多いですが、生パスタメニューではコシや色味を出すために卵を練り込んでいるケースがあります。さらに問題なのは、店舗の「茹で釜」が同一である点です。卵を使用したパスタを茹でた直後の湯で乾麺を茹でれば、茹で汁を介して卵アレルゲンが麺の表面に移行します。