日本のファストフード界において、ポテト論争の二大巨頭として常に比較されるのが日本マクドナルドとモスバーガーです。両者のアプローチは対照的であり、コストパフォーマンスの定義自体が異なります。
マクドナルドのポテトは、細切りのシューストリングタイプで、牛脂をブレンドした特製油による独特のジャンクな風味とカリッとした食感が武器です。標準的なMサイズ(約135g)が400円前後、Lサイズ(約170g)が450円前後で推移する昨今の価格設定と比較した場合、モスのLサイズ(360円/約160g)は、実はファストフード全体の相場において非常に競争力のある価格設定を維持しています。
100gあたりの単価比較では、両チェーンのキャンペーンやクーポンの有無によって僅差の争いとなりますが、食後の「満腹感の持続性」には大きな違いが生まれます。モスのポテトは断面が太いため、油を吸う表面積の比率が低く、ジャガイモ本来のデンプン質をダイレクトに摂取することになります。結果として、同じ重量を食べた場合でも、モスバーガーのポテトは脂っこさによる胃もたれが少なく、しっかりとした食感から得られる満腹中枢への刺激が持続しやすい特徴があります。
「スピードと中毒性のあるスナック感」を求めるならマクドナルド、「一品料理としてのホクホク感とジャガイモ本来の素朴な旨み」を求めるならモスバーガーという棲み分けが、2026年現在も消費者の間で明確に定着しています。