国循を初めて受診する際、最もトラブルになりやすいのが「初診予約」と「紹介状(診療情報提供書)」の取り扱いです。スムーズに診察を受けるためには、制度上のルールを正しく把握しておく必要があります。
まず、初診の予約ルートは大きく分けて2通り存在します。
- かかりつけ医(地域の医療機関)経由の予約:紹介元の医療機関が国循の「地域医療連携室」を通じて直接予約を取得するルート。受診日時が確定しやすく、カルテ作成等の事前準備が進むため当日の流れが最もスムーズです。
- 患者自身による電話・Web予約:手元に紹介状を用意した上で、患者総合相談窓口(初診予約センター)へ連絡して予約を取得するルート。受診希望日の数週間前から枠が埋まる診療科もあるため、紹介状を受け取ったら速やかな連絡が推奨されます。
注意すべきは「紹介状なしでの受診」です。国循は国が指定する特定機能病院であるため、紹介状を持たずに受診した場合、通常の診療費とは別に非紹介患者初診加算料(選定療養費)として11,000円(税込)以上の自己負担が上乗せされます。さらに、当日の予約枠に空きがない場合は長時間の待機を余儀なくされるか、緊急性がないと判断されれば別日での再案内となるケースもあります。受診を検討する際は、まず近隣のかかりつけ医に相談し、正式な紹介状を作成してもらうことが経済的にも時間的にも最も賢明な選択です。
気になる待ち時間に関しては、2019年の岸辺移転以降、自動再来受付機、院内スマート呼び出しシステム、自動精算機がフル稼働しており、旧千里藤白台キャンパス時代に比べ滞在時間は大幅に短縮されています。ただし、専門医による詳細な問診や、心臓超音波(エコー)・CT・MRIなどの精密検査が同日に組み込まれている場合、滞在時間が半日がかりになるケースも珍しくありません。初診時は半日〜1日分の時間に余裕を持ったスケジュールを組むのが鉄則です。