多くの視聴者が抱く疑問として、「スポンサーが降りた場合、広告料はどうなるのか」「ACジャパンはフジテレビにお金を払ってCMを流しているのか」という点があります。民放ビジネスの契約構造を紐解くと、一般には知られていない広告枠運用の実情が浮かび上がります。
まず前提として、ACジャパンは広告掲載料を支払ってテレビ局の枠を買い取っているわけではありません。ACジャパンは公共福祉のための広告活動を行う公益社団法人であり、民放連に加盟する各放送局が「正会員」として年会費を納め、キャンペーンの趣旨に賛同して枠を提供・管理しています。
表から読み取れる通り、スポンサー降板 理由が企業側の意向(自社の防衛やブランドイメージ保護)である場合、テレビ局側との年間契約・タイム契約に基づき、CMを流さなくても広告料金は満額請求される契約形態が業界標準となっています。つまり、企業は数千万円から数億円の広告費を支払いながら「自社の名前を消し、ACジャパンのCMを流してもらう」という苦渋の決断を下しているのです。