同僚が語ったセリフは、わずか数コマの短いやり取りでありながら、吉良吉影というキャラクターの表の顔と本質を驚くほど的確に凝縮しています。以下が、原作漫画において吉良吉影の同僚が語ったセリフの全文です。
「やめとけ! やめとけ!
あいつは付き合いが悪いんだ
『吉良吉影』33歳 独身
仕事はまじめでそつなくこなすが 今ひとつ情熱のない男……
なんかエリートっぽい気品ただよう顔とスーツの着こなしをしているのだが 会社ではまったく目立たない男さ
時計は趣味のいいのをつけてるが 時間を気にしたことがない
まあ…… 悪いやつじゃあないんだが これといって特徴のない…… 影のうすい男さ」
このセリフの恐ろしいところは、同僚視点では「無難で影が薄い普通のサラリーマン」と評されている要素のすべてが、吉良吉影の「平穏に人を殺し続けるための完璧なカモフラージュ」である点にあります。ここで明かされた吉良吉影の基本プロフィールを整理すると、以下のようになります。
吉良吉影は1966年生まれの33歳、独身。カメユー百貨店の商品企画部に所属する会社員です。爪が急激に伸びる周期に入ると殺害衝動を抑えられなくなる異常な性癖を持ち、美しい女性の手首を切り取って持ち歩く連続殺人鬼でありながら、社会生活においては決して出世を望まず、トラブルを避け、目立たない地位に留まり続けます。スタンド「キラークイーン」による証拠を残さない爆殺能力とともに、この「社会への完璧な擬態」こそが、彼を歴代ジョジョ作品屈指の不気味な悪役へと押し上げました。