牛偏の罠を乗り越えた後、次に立ちはだかるのが右側のつくり「勿」です。このパーツもまた、画数はわずか4画(文字全体で5〜8画目)ながら、書き順や配置で迷う人が多い部分です。
勿の書き順と筆順のコツは、以下のステップで進めます。
- 5画目(勿の1画目):左上から左下へ向けて短く払う「ノ」。
- 6画目(勿の2画目):5画目の書き始め付近から横へ進み、右上で折れて内側へ向かって大きく左下へ払う「勹(つつみがまえの上の部分)」。
- 7画目(勿の3画目):囲まれた内側の空間に、1本目の左払いを立て気味に下ろす。
- 8画目(勿の4画目):7画目の右隣に並ぶように、もう1本の左払いを平行に下ろす。
教育アプリやWeb教材で採用されている物drawLineアニメーションや各種の「物」の書き順画像を参照すると、筆先が一切無駄なく流れていることが視覚的に理解できます。特に6画目の「折れて払う」ストロークの内側に、7画目と8画目の払いが綺麗に平行に収まる構造は、毛筆の穂先の反発力を活かした伝統的な配字です。
全体のバランスを整えるコツは、牛偏の横幅をスリムに抑え、4画目のすくい上げを思い切って右斜め上へシャープに抜くことです。これにより、右側の「勿」を包み込むような懐の広さが生まれ、フォントのように引き締まった美しいフォルムが完成します。