言葉にできない拒絶感の大きな要因として、生物学的な研究で注目されているのがHLA遺伝子(ヒト白血球抗原)の相性です。
人間を含む哺乳類は、より多様で強い免疫システムを持った子孫を残すため、自分と異なるHLA遺伝子を持つ相手に惹かれ、型が近い相手を本能的に避ける仕組みを備えています。この遺伝子の違いを判別する最大のセンサーが「匂い(体臭)」です。
スイスで行われた有名な「Tシャツ実験」でも示された通り、人間は無意識のうちに相手の体臭から遺伝的な相性を嗅ぎ分けています。「相手の匂いがどうしても苦手」「近くにいるだけで不快な匂いを感じる」という場合、本能が遺伝子レベルでの不一致を警告している証拠です。
また、過去のトラウマや不衛生さへの嫌悪など、危険から身を守るための防衛本能が過剰に作動しているケースも珍しくありません。