2026年現在の大相撲番付において、モンゴル勢は幕内・十両の関取衆を中心に依然として強烈な求心力を維持しています。数々の大怪我と病を乗り越えて第73代横綱に上り詰めた照ノ富士春雄は、満身創痍の肉体と対峙しながらも、土俵に上がれば絶対的な重圧と卓越した取り口で若手の前に立ちはだかります。巡業や本場所の支度部屋で見せる厳格な眼差しは、まさに「最後の砦」としての風格そのものです。
その照ノ富士を急追し、新時代の旗手として土俵を沸かせているのが大関・豊昇龍智勝です。元横綱・朝青龍の甥という宿命的な看板を背負いながら、日体大柏高校相撲部で培った強靭な足腰と、天性の投げの切れ味を武器にトップ戦線へ定着。叔父譲りの気迫みなぎる立合いと勝負への執着心は、本場所の視聴率や観客の熱量を牽引する起爆剤となっています。
日本相撲協会の最新番付統計を参照すると、全協会員に占める外国出身者の割合はごく少数にとどまるものの、関取(十両以上)におけるモンゴル勢の比率は極めて高く、勝負どころでの決定力において群を抜いています。若手日本出身力士の台頭が目立つ近年の土俵であっても、番付の最上位を占めるのは常に彼ら実力者たちです。