ギフト選びにおいて致命的なトラブルになりやすいのが、「賞味期限・日持ち」と「購入チャネル」に関する誤認である。ネット検索上でも混同されがちなポイントを整理する。
最大の盲点は、「生菓子」と「米菓」の保存期間の落差である。豆大福や季節の大福(桜餅、草餅、栗大福など)は、保存料を使用しない伝統的な製法を守っているため、消費期限は当日限りである。「明日の午後に会う相手へ渡すため、前日の夕方に買っておく」という行為は完全にNGとなる。翌日になると餅生地が硬くなり、本来の食感が損なわれてしまう。相手の手に渡る当日に購入できるスケジュールでなければ、朝生菓子を選択肢に入れてはならない。
反対に、せんべい詰め合わせやチーズおかきなどの米菓は、未開封であれば製造から約2か月前後の日持ちが確保されている。相手の都合が読めない場合や、遠方への発送、部署内で時間をかけて消費してもらうケースでは、迷わず米菓を選択するのが鉄則だ。
もうひとつの誤解は、「銀座本店に行かなければ手に入らないのではないか」という思い込みである。現在、三越、伊勢丹、高島屋、松坂屋、東武、西武など全国の主要百貨店に直営店が展開されている。さらに銀座あけぼの公式通販(オンラインショップ)や百貨店のECサイトを活用すれば、全国どこからでも確実にお取り寄せが可能だ。ただし、前述の豆大福をはじめとする消費期限当日限りの生菓子は、品質保持の観点から通販では一切取り扱っていない。「通販で買える名物」と「現地でしか買えない名物」の境界線を正しく把握しておく必要がある。