育児コミュニティや育児相談で常に上位に挙がるのが、「離乳食(中期・後期)で納豆を食べさせたら、オムツの中にそのままの粒が出てきてショックを受けた」という保護者の悩みだ。
ネット上の一部掲示板では「赤ちゃんの腸に傷がつく」「アレルギーの危険が高まる」といった根拠のない不安を煽る書き込みも見受けられるが、これらは小児科医学の観点から明確に否定されている。
乳幼児の消化器官は大人と比べて極めて未熟であり、以下の発達段階にあることが理由だ:
- 胃酸分泌量が少ない:大人の半分以下の酸度であるため、固形物を溶かす力が弱い。
- 咀嚼機能の未発達:乳歯が生え揃っておらず、舌と上あごで押しつぶす食べ方をするため、粒がそのまま胃へ送られる。
- 腸の通過速度が速い:消化管の長さが短く蠕動運動が活発なため、分解される前に直腸へ到達する。
オムツに納豆の粒が出てきたとしても、赤ちゃんが機嫌よく過ごし、体重が順調に増えていれば何ら問題はない。どうしても気になる場合は、粒納豆を与えるのを避け、「ひきわり納豆をさらに湯通しして粘りを切り、すり鉢で軽くペースト状にする」ことで、排泄物への残存は劇的に減少する。