長期連載化する本作に対し、読者コミュニティではどのような反響が巻き起こっているのか。SNSや大手電子書籍レビュー、専門掲示板に寄せられたリアルな読者の声を多角的に分析しました。
肯定的な声の中で突出して多いのは、やはり「オールスターキャストによる共闘の快感」です。「宗次郎と安慈が同じコマで味方として戦っているだけで涙が出る」「永倉新八という歴史上の怪物を新撰組の文脈でここまで格好良く描けるのは和月先生しかいない」といった熱烈な支持が集まっています。前作のキャラクター設定や戦闘力バランスを安易に崩さず、むしろ年齢や経験を重ねた上での進化・変化を描き切る筆致は高く評価されています。
一方で、手厳しい指摘として目立つのは「物語の進行スピードに対する焦燥感」です。「登場人物が多すぎて視点が分散し、剣心の出番がなかなか回ってこない」「月刊連載でこのペースだと完結まであと何年かかるのか」といった懸念の声は根強く存在します。前作『るろうに剣心』が完結から20年以上経過していることもあり、読者自身の年齢が上がっている分、「結末を生きて見届けられるか」という切実な心理がネガティブな評判として表出している側面も見逃せません。