来場を検討する読者が最も注視すべきは、混雑状況と待ち時間の真相、そして複雑怪奇な発券オペレーションです。過去の百貨店催事と決定的に異なるのは、「誰でも自由に入れるフリー入場」の時間帯が極端に制限されている点にあります。
基本となるのは、オンラインによる事前日時指定枠(デジタルチケット)です。しかし、土日祝日の事前枠は受付開始からわずか数分で蒸発するため、多くの来場者が入場予約と当日券情報を求めて早朝の現地へ押し寄せています。ここで明暗を分けるのが、各館ごとに厳格に定められた入場整理券の配布場所と受付方式の差異です。
三越会場の場合、混雑防止のため「本館地下1階 地下鉄口」付近に専用の待機列が形成され、午前9時前後から順次、QRコードを用いたLINE連動型整理券または紙のタイムスロット整理券が配られます。一方、高島屋では「本館1階 正面ホール口」周辺での整列が基本となるケースが多く、配布開始前に設定予定枚数が上限に達する「並び切り(受付終了)」が日常茶飯事となっています。
現場の誘導スタッフは拡声器で「整理券をお持ちでないお客様は、本日の物販フロアへのご入場はできません」と繰り返しアナウンスしており、事前知識を持たずに午後からふらりと訪れたファミリー層が呆然と立ち尽くす姿が後を絶ちません。当日の勝敗は「現地到着時間」ではなく、「公式が指定する正確な待機動線に何時に並べたか」によって完全に決まるのが実態です。