防衛相を退任して以降、稲田朋美氏は自民党筆頭副幹事長や幹事長代理などを歴任しながら、議員立法や政策提言を中心とした地道な活動へシフトしました。
とりわけ注目を集めたのが、女性活躍推進や選択的夫婦別姓、LGBT理解増進法案(性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律)への積極的な取り組みです。かつての「強硬な伝統的保守」というイメージから、多様性を認める現実的なリベラル保守的アプローチへと舵を切ったことで、従来の支持層からは一部反発を受けつつも、超党派での調整役としての存在感を発揮しています。
防衛大臣時代の厳しい挫折を経て、政治家として独自のリアリズムと政策推進力を身につけた稲田氏は、党内の要職や国会審議において重きをなす実力派議員としての地位を保ち続けています。