こうした状況を打破すべく、全国で食文化の保護・継承に向けた新たな取り組みが展開されています。その中核を担うのが、学校教育や地域コミュニティを通じた「食育」の推進です。
全国の小中学校では、11月24日の「和食の日」に合わせた特別給食の提供や、子どもたちにだしの引き方を体験させる出前授業が定着してきました。五感を使って本物の味覚を育てる試みは、家庭へ和食の良さを再浸透させるきっかけとなっています。
また、農林水産省や文化庁、民間団体が連携し、地域の郷土料理をデジタルアーカイブ化してレシピを次世代に残すプロジェクトも活発です。伝統を頑なに守るだけでなく、タイパ(タイムパフォーマンス)を意識した時短だしパックの開発や、現代のライフスタイルに合わせた新しい和食の提案など、時代に即したアップデートが試みられています。