結論から整理すると、骨や軟骨で構成される鼻の基本骨格を自力で物理的に縮めることは医学的に不可能です。鼻の上部3分の1は「鼻骨」、中央から鼻先にかけては「鼻翼軟骨」「鼻中隔軟骨」という軟骨組織、そしてその周囲を脂肪組織や皮膚、筋肉が覆っています。
日本美容外科学会(JSAPS)所属の専門医らへの取材でも、「軟骨組織は外力で恒久的に縮小・変形することはなく、強い圧迫を繰り返すと炎症反応によって皮膚や結合組織が厚くなり、かえって鼻が肥大化する恐れがある」と警告されています。
それにもかかわらず、「マッサージで鼻が小さくなった」という体験談がネット上で後を絶たない背景には、鼻周辺の静脈やリンパの滞留によるむくみが解消されたという明確な理由があります。鼻周りは毛細血管が多く、塩分過多や疲労、うつ伏せ寝によって水分が溜まりやすい部位です。自力ケアが効果を発揮するのは、あくまでこの「余剰なむくみと筋肉のこわばりを取り除く」範囲に限られます。