手術が無事に終了した後、リハビリテーション室での介入方針もムーア分類と選択された術式によって変化します。術前の骨折型を把握しておくことは、リハビリ中のリスク管理に不可欠です。
人工骨頭置換術が施行された患者の場合、強固な初期固定が得られているため、術後翌日から離床を進めて全荷重歩行を目指すプロトコルが多く採用されます。ただし、後方アプローチや前方アプローチなど手術の進入経路に応じた「脱臼肢位の制限(屈曲・内転・内旋など)」を徹底して指導しなければなりません。
一方、骨接合術が選択されたケースでは、過度な早期荷重による固定具の緩みや骨頭の圧潰を防ぐため、部分免荷(PWB)から段階的に荷重を増やすプログラムが組まれます。骨癒合の進捗状況をレントゲン画像で確認しつつ、骨頭壊死に伴う股関節痛の再発がないかを慎重にモニタリングする姿勢が求められます。