1994年春、テレビ放送業界の朝に革命を起こした情報番組『めざましテレビ』がスタートした。その初代女性メインキャスターに抜擢されたのが、当時入社7年目を迎えていた八木亜希子である。大塚範一とともに早朝のスタジオに立った彼女は、飾らない人柄と柔らかな声、そして知的でありながら親しみやすい笑顔で、日本全国の朝の風景を一変させた。
当時、朝の報道・情報枠といえば硬派なニュースショーが主流だった。そこに持ち込まれた爽やかな風と、彼女の清潔感あふれるショートボブやナチュラルな装いは、同世代の女性たちのファッションアイコンにもなった。生放送ならではのアクシデントにも慌てず、ふとした瞬間に見せるくしゃっとした笑顔。その飾り気のない魅力こそが、彼女を同局の押しも押されもせぬ看板アナウンサーへと押し上げた最大の要因だった。