兵庫県内の幹線道路である国道175号の道の駅として、1990年代後半のオープン以来安定した支持を集めてきた「道の駅みき」。しかし近年、単なる立ち寄りスポットから「旅の目的地」へとその位置づけが大きく変化しています。
その背景にあるのは、地域固有の産業・農業資源を徹底的にブランド化した空間設計です。三木市は古くから鍛冶職人が集う「金物の町」であり、同時に酒米の王様と呼ばれる山田錦の生産量日本一を誇る酒米処でもあります。施設内はこれら2大資源が前面に押し出され、ホームセンターや通常のスーパーでは手に入らない高品質な道具や加工食品が所狭しと並びます。
現地を訪れると、平日の昼間から大型トラックの運転手や営業マンだけでなく、遠方ナンバーのファミリーカーやツーリング客が駐車場を埋め尽くしている光景が日常化しています。商業施設としての物販力の高さと、地域密着型情報発信の巧みさが合致した好例と言えます。