「天然素材のたわしはカビが生えやすく不衛生なのでは?」という懸念を抱く人も少なくありません。しかし、正しい手入れと保管方法さえ身につければ、合成スポンジよりもはるかに清潔な状態を長期間維持できます。
パームヤシ繊維は耐熱温度が約90度以上あり、熱に極めて強い性質を持っています。そのため、使用後に油汚れや食材カスを流水でしっかり洗い流したあと、やかんで沸かした熱湯を全体にまんべんなく回しかける「熱湯消毒」が可能です。煮沸したお湯をかけることで、潜んでいた雑菌を死滅させ、嫌な臭いの発生を完全にシャットアウトできます。
そして、最も重要なのが「水切り」と「保管方法」です。使用後はシンクの縁などでバンバンと叩いて内部の水分を徹底的に切ります。その後、絶対にやってはいけないのが「洗剤ラックへの平置き」です。底面に水が溜まる場所に置くと、通気性が遮断されて乾燥が進まず、針金が劣化したり雑菌が繁殖する原因になります。
正解は、フックを使って風通しの良い場所に吊るして保管すること。亀の子束子の先端に付いている紐や針金の輪っかをS字フックに掛け、空中に浮かせた状態で陰干しすれば、繊維の隙間を風が通り抜け、短時間でカラカラに乾きます。このルーティンを守るだけで、寿命は数ヶ月から1年近くまで延びることになります。