ネット上の大手コミュニティサイトやSNS、更年期世代が集う座談会を徹底調査すると、50代女性たちが吐露するリアルな声には共通した苦悩と葛藤が浮かび上がってきます。
「娘の成人式で撮った写真を見て愕然とした。背中とウエストの境目が消え、四角い寸胴体型になっていた」(54歳・主婦)
「ホットフラッシュや不眠で心身ともにボロボロの中、パーソナルジムで重いバーベルを持たされ、膝と腰を痛めて挫折した」(51歳・パート)
「何を信じていいかわからず、ネットで見かけた脂肪燃焼スープだけを2週間続けたが、目眩がして倒れそうになり、やめた途端にリバウンドした」(56歳・自営業)
こうした生の証言から浮き彫りになるのは、女性ホルモンの乱れと肥満の真相に対する理解不足が生む悲劇です。更年期特有の不定愁訴(自律神経の乱れ、睡眠障害、慢性疲労)を抱えている時期に、ストイックなアスリート並みの減量を試みれば、副腎からストレスホルモンである「コルチゾール」が過剰分泌されます。コルチゾールは血糖値を吊り上げ、インスリンの働きを阻害して内臓脂肪をさらに溜め込みやすくする悪循環を引き起こすのです。現場を取材する中で見えてきた真実は、「自律神経をいたわりながら、身体を安心させて脂肪を燃やす」というメンタル・身体両面からのアプローチなしに50代の成功はあり得ないという冷徹な事実でした。