平均相場が月2,000円台であるのに対し、SNSや相談窓口では「一人暮らしで毎月5,000円以上請求された」「前月と比べて急激に跳ね上がった」という悲鳴が後を絶ちません。取材を進めると、利用者が気付かぬうちに陥っている一人暮らし水道代高すぎる理由には、明確な3つのパターンが存在することが判明しました。
第一の理由は「浴室での無意識な垂れ流し」です。一般的なシャワーは、1分間流し続けるだけで約10〜12リットルの水を消費します。朝晩に15分ずつシャワーを浴びる習慣がある場合、それだけで1日約300リットル以上を消費し、月間の使用量は浴槽数杯分を軽く上回ります。自炊をせず外食中心の生活であっても、バスルームの使い方ひとつで使用水量は一気に跳ね上がります。
第二の盲点は、便器や給湯設備で静かに進行する「隠れ漏水」です。トイレのタンク内部にあるゴムフロートの劣化によって、水面がわずかに波打つ程度の水が24時間流れ続けているケースがあります。「チョロチョロ」という微小な水流であっても、1ヶ月放置すれば数千リットルの漏水となり、請求額を数千円単位で押し上げる凶器と化します。
第三の要因として見逃せないのが、後述する「居住地域による基本単価の違い」と「集合住宅の契約形態」です。本人の節水努力とは無関係に、住んでいる自治体や物件の配水方式によって、最初から高額な料金設定が課されている構造的な問題も見受けられます。