膀胱炎の大半を占める「単純性膀胱炎」は、大腸菌などの腸内細菌が尿道から膀胱内に侵入し、粘膜に繁殖して炎症を起こす病態です。症状の現れ方は段階的であり、市販薬で対処できる範囲か否かを見極めるには、現在のコンディションを冷静に把握することが不可欠となります。
まずは、以下のセルフチェックリストでご自身の症状を確認してください。
【膀胱炎初期症状のセルフチェック】
・排尿の終わり頃に、ツンとしたしみるような軽い痛み(排尿時痛)がある
・さっきトイレに行ったばかりなのに、わずか数十分で再び尿意を感じる(頻尿)
・出し切った感覚がなく、下腹部に何となく重苦しさが残る(残尿感)
・尿の色が白っぽく濁っている、あるいは普段と異なる強い臭いがする
・発熱(37度以上)や激しい悪寒、腰や背中の鈍痛は「ない」
これらの中で「排尿時の違和感」や「頻尿」が始まったばかりの初期段階であれば、薬局で購入できる市販薬を用い、多めの水分補給とともに菌を尿で押し流すセルフケアが有効に働くケースがあります。ただし、発熱や背中の痛みがある場合はすでに膀胱から腎臓へと感染が波及している疑いがあるため、市販薬の選択肢は除外しなければなりません。