園芸農業とは?農業との違いや促成栽培の仕組み・最新動向を徹底解説

園芸農業とは?農業との違いや促成栽培の仕組み・最新動向を徹底解説

園芸農業とは?農業との違いや促成栽培の仕組み・最新動向を徹底解説の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

地理や経済の文脈で多くの人が混乱しやすいのが、近郊農業と園芸農業の相違点です。この2つは対立する概念ではなく、作物を捉える「分析の切り口」が異なります。

園芸農業の特徴と定義は、「何をどのように生産しているか」という生産物と技術形態に着目した概念です。野菜、果樹、花き、緑化樹木といった鮮度要求の高い作物を集約的に栽培する形態を指します。一方の近郊農業は、「大都市市場からどれくらい離れた場所で営まれているか」という純粋な地理的位置関係を示す言葉です。

かつて冷蔵・輸送インフラが未発達だった時代、鮮度が命である園芸作物は大都市の周辺(近郊)で生産せざるを得ませんでした。これが「園芸農業=近郊農業」という混同を生んだ元凶です。しかし高速道路網と保冷輸送技術が完成した現代では、園芸農業は立地条件に応じて大きく以下の2形態に分化しています。

第一に、消費地に隣接し輸送コストを抑えて朝採れ野菜などを届ける伝統的な近郊園芸(近郊農業)。第二に、気候の利点を生かして遠隔地で大規模に栽培し、トラックや鉄道輸送で大都市へ出荷する輸送園芸(遠隔地園芸)です。高知県の温暖な気候を利用したピーマン栽培や、北海道の広大な大地でのタマネギ栽培などは、近郊農業ではなく輸送園芸の代表格にあたります。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。