本来は平和の象徴であった言葉をタイトルに冠し、世界中のゲーマーを恐怖のどん底に突き落としたのが、タイのインディー開発スタジオYGGDRAZIL GROUPが手掛けたサバイバルホラーゲーム『Home Sweet Home(ホームスイートホーム)』です。
本作のストーリーは、主人公の男性ティムが、ある日突然行方不明となった妻ジェーンの喪失感に苦しむところから幕を開けます。深い悲しみの中で眠りについたティムが目を覚ますと、そこは見覚えのない陰湿で不気味な廃墟でした。自室に戻ろうと出口を探すティムの前に、血塗られたカッターナイフを手にした女子大生の悪霊が現れ、執拗に命を狙い始めます。
最も安全であるはずの「家(Home)」が、一歩足を踏み外せば惨殺される「悪夢の牢獄」へと変貌する不条理さ。タイ独特の湿度を帯びたグラフィックと、耳元を這うような立体音響が、逃げ場のない極限の恐怖を演出しています。