終戦後に夫婦で散った『妻と飛んだ特攻兵』の真実と最後の選択

終戦後に夫婦で散った『妻と飛んだ特攻兵』の真実と最後の選択

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昭和20年8月15日の正午、日本はポツダム宣言を受諾し、戦争は終わったはずでした。しかし、旧満州の地では全く異なる凄惨な現実が広がっていました。8月9日に突如参戦したソ連軍機甲部隊は破竹の勢いで進撃を続け、居留民や女性、子どもたちが略奪や暴行の標的となっていたのです。

関東軍の主力部隊が南へ後退するなか、取り残された大虎山(だいこざん)基地の第五練習飛行隊には、逃げ場を失った民間人が救いを求めて押し寄せていました。「このままでは祖国の同胞が無残に蹂躙されてしまう」――。武装解除を命じられながらも、目の前で繰り広げられる地獄絵図を見過ごせなかった青年将校たちは、民間人の脱出時間を稼ぐため、ソ連軍戦車部隊への自爆攻撃を決意します。

1945年8月19日午後、練習機「九七式司令部偵察機」や「九五式練習機(通称・赤とんぼ)」など計11機が、爆弾を抱えて満州の空へと飛び立ちました。終戦後に行われた、歴史の狭間に埋もれた「最後の特攻」でした。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。