筋肉をつけると体が重くなり、スピードや柔軟性が失われるという懸念を持たれることがあります。しかし、大谷選手はその固定観念を完全に打ち破りました。
大谷選手のトレーニングの最大の特徴は、「キネティックチェーン(運動連鎖)」を阻害しない可動域の確保にあります。最先端のバイオメカニクス施設(ドライブライン・ベースボールなど)のデータ解析を取り入れ、関節の柔軟性(可動性)と関節を支える安定性を両立。肩甲骨の柔らかさや股関節の柔軟運動を入念に行うことで、筋肉量を増やしながらもトップスピードでの走力や鋭い腕のしなりを維持しています。
結果として、メジャー最高峰の打球速度190km/h超や、規格外の飛距離を生み出す爆発的なパワーを獲得。肉体改造をそのままグラウンド上の数字へと結びつける運動力学的アプローチこそが、大谷翔平の強さの真髄です。