1歳児に鮭を与える際、保護者が最も神経を使うのが「小骨の誤飲事故」です。乳幼児の喉は非常に狭く、細い骨が1本刺さるだけでも炎症や激しい痛みを引き起こし、魚自体に強いトラウマを抱く原因になりかねません。
確実な骨抜きを行うためには、視覚だけに頼らず「加熱調理前後の指先による触診」が最も有効です。生鮭の切り身を指の腹で中央の筋に沿って優しくなでると、身の中に埋もれた骨の先端が当たります。見つけたら調理用ピンセットを使って、身の繊維の方向に沿って引き抜きます。特に背側と腹側の境目や、ハラス(腹身)周辺には目に見えにくい小骨が密集しているため、加熱後に身を細かくほぐす段階でも再度指先で全体をすり潰すように確認してください。
また、生鮭は火を通しすぎると水分が抜けてパサつき、噛む力が未熟な子どもが吐き出す原因になります。柔らかくジューシーに仕上げる焼き方の手順は以下の通りです。
- 臭み取り:生鮭の表面に少量の酒を振り、5分ほど置いてキッチンペーパーで余分なドリップを丁寧に拭き取る。
- 水分閉じ込め:薄く小麦粉または片栗粉をまぶし、表面をコーティングする。
- 弱火で蒸し焼き:フライパンに極少量の油を引き、蓋をして弱火でじっくり蒸し焼きにする(中心温度75℃以上で1分以上加熱)。