こうした自宅トレーニングの広がりは、行政や公的機関が提唱する健康増進方針とも深く合致している。厚生労働省が策定した健康づくり運動指針でも、日常的な身体活動量の増加と日常生活に取り入れやすい有酸素活動の重要性が強調されている。
さらにスポーツ庁が推進する成人のスポーツ実施率向上に向けた取り組みの中でも、天候や場所に左右されない手軽な運動プログラムが推奨されてきた。日々の暮らしの中に自然に組み込める踏み台運動は、多忙な現代人が運動不足を解消するための極めて合理的な選択肢と言える。
これに伴い、現在のフィットネス・ヘルスケア業界では、静音性に優れインテリアにも馴染むクッション型ステップ台や、スマートフォンのカメラでフォームを分析するAIアプリが続々と登場。かつての「地味なリハビリ運動」というイメージは完全に払拭され、洗練されたホームエクササイズの代表格へと進化を遂げている。