体重の減量、減塩の徹底、運動習慣の定着などによって血管の状態が改善すれば、降圧剤の用量を減らしたり、最終的に休薬したりすることは十分に可能です。ただし、そのステップは必ず医師の管理下で段階的に進める必要があります。
減薬を希望する場合は、まず最低2〜4週間の朝晩の家庭血圧測定データを揃え、「生活習慣の見直しによって安定した数値が出ていること」を医師に提示します。医師はその推移を確認した上で、薬の用量を半分にする、あるいはマイルドな薬剤に変更するといった調整を慎重に行います。
また、日常で起こりがちな飲み忘れへの対処法も正しく把握しておく必要があります。朝飲む薬を昼頃に思い出した場合は、気づいた時点で1回分を内服して問題ありません。しかし、次の内服時間が迫っている夕方以降に気づいた場合は、その回の服用をスキップし、翌日の所定の時間から再開するのが原則です。絶対に避けなければならないのは、2回分を一度にまとめて飲むことです。血液中の薬中濃度が急激に跳ね上がり、重度の低血圧やショック状態を引き起こす恐れがあります。