旭川市民の間で長年議論の的となってきたのが、「旭川市立病院の建て替え・移転問題」です。現病棟は昭和40年代から50年代にかけて建設されたエリアを含み、建物の構造的な老朽化や設備の陳腐化、耐震性の強化、さらには現代の高度急性期医療に対応するためのスペース狭隘化が深刻な課題となっていました。
一時は市街地中心部や北彩都地区などへの「移転新築」を推す声も上がっていましたが、旭川市が策定した新病院整備基本構想・基本計画の議論を経て、金星町の現敷地における現地建て替えを軸とした現実的な建設計画が確定路線となっています。移転ではなく現地建て替えが選択された主な理由は、長年定着した通院アクセスの維持、移転先用地の取得コスト抑制、そして近隣の道北・上川地域の医療連携バランスを崩さないための総合的判断です。
2026年現在の最新状況では、地域医療構想に基づく病床数の適正化(ダウンサイジングと急性期病床の機能純化)を図りつつ、感染症対応病床の拡充や最新の医療機器導入スペースを確保した基本設計・実施設計のプロセスが進展しています。建設資材高騰や人件費上昇に伴う事業費の精査を慎重に行いながら、段階的な解体・新築工事を経て新病棟への完全移行を目指すスケジュールが進行中です。市民にとって「いつ、どのような形で新病院が誕生するのか」は最大の関心事であり、市政の最重要プロジェクトとして注目が集まり続けています。