「スイーツを作る時間も気力もない」「甘いものの気分ではない」という場合にこそ試してほしいのが、日常の食卓をワンランク格上げする生クリーム消費お菓子以外の活用法です。生クリームは単なるデザートの材料ではなく、フランス料理における「フォン(出汁)」や「ブール(バター)」と同じく、塩気のある料理の旨味をまとめ上げる万能の調味料として機能します。
手軽さと満足度の高さで圧倒的な人気を誇るのが、生クリーム消費料理の代表格であるパスタです。フライパンでベーコンをじっくり炒めて脂を引き出し、生クリーム100ml、粉チーズ大さじ2、茹で汁少々を加えてひと煮立ちさせ、火を止めてから卵黄を絡めるだけで、ダマにならない本格カルボナーラが完成します。また、市販のトマトソースに生クリームを同量混ぜ合わせる「濃厚トマトクリームパスタ」は、酸味がまろやかに変化し、子供から大人まで大絶賛される生クリーム消費パスタの鉄板メニューです。
洋食の汁物として余剰分を綺麗に吸い取ってくれる生クリーム消費スープも極めて実用的です。玉ねぎやじゃがいも、かぼちゃをバターで炒めてコンソメスープで煮崩し、ブレンダーで滑らかにしたあと、生クリームを50〜80ml注ぎ入れるだけで、ホテルクオリティのポタージュに昇華します。冬場であれば、アサリの水煮缶と角切り野菜を煮込んだクラムチャウダーの仕上げに加えることで、魚介の風味を包み込む濃厚なとろみが手に入ります。
さらに、100ml以上のまとまった生クリーム使い道として知る人ぞ知る裏技が、ペットボトルや清潔な保存瓶を使った生クリーム手作りバターです。乳脂肪分40%以上の純生クリームと少量の塩を容器に入れ、3〜5分ほど激しく振り続けると、乳脂肪が凝集して黄色いバターの塊と無脂肪乳(バターミルク)に分離します。出来立てのフレッシュバターは市販品とは別次元の芳醇なミルク感が楽しめ、朝食のトーストに乗せるだけで格別な贅沢を味わえます。