「鼻にできものができた時、皮膚科に行くべきか、耳鼻咽喉科に行くべきか」という疑問は、検索ボリュームでも常に上位を占めるテーマです。判断の基準は、病変の発生部位と随伴症状によって明確に切り分けることができます。
【皮膚科を受診すべきケース】
・鼻の頭(鼻尖)、小鼻(鼻翼)、鼻筋の外側の皮膚表面にできている。
・赤く腫れて毛穴を中心に膿が溜まっている(めんちょう、ニキビ)。
・皮膚の下にコリコリとしたしこりがあり、中央に黒い毛穴の点がある(粉瘤)。
・表面がザラザラして硬いイボ状になっている(尋常性疣贅)。
・赤みや黒ずみが1ヶ月以上引かず、徐々に大きくなっている(皮膚腫瘍の鑑別)。
【耳鼻咽喉科を受診すべきケース】
・鼻の穴の中(鼻腔内)、粘膜、鼻中隔(左右を隔てる壁)にできている。
・鼻毛が生えている入り口付近が赤くただれ、かさぶたや強い痛みがある(鼻前庭炎)。
・できものと同時に、鼻づまり、色のついた鼻水、頬や眉間の奥の重だるい痛みがある(副鼻腔炎の併発)。
・鼻の穴の奥に半透明のブドウ状の塊が見える(鼻茸・ポリープ)。
・鼻血が頻繁に出る、または悪臭を伴う分泌物がある。
【プロの結論】早期受診を絶対に見逃してはならない「レッドフラッグ症状」
以下のような兆候が現れた場合は、通常の皮膚トラブルを超えた重篤な感染症や全身疾患への波及が疑われます。市販薬での対処を直ちに中止し、当日のうちに医療機関を受診してください。
- 腫れが鼻の範囲を超えて頬、唇、目の周囲にまで拡大している(蜂窩織炎の疑い)
- 37.5℃以上の発熱、寒気、全身の倦怠感を伴っている(全身性感染の兆候)
- ものが二重に見える、眼球が動かしにくい、激しい頭痛がする(海綿静脈洞血栓症の危険サイン)
- 2〜3週間以上経過しても縮小せず、表面からわずかな刺激で出血する(基底細胞癌・有棘細胞癌など悪性腫瘍の精査が必要)