1960年代、新時代のメディアとして急速に普及したテレビの可能性を決定づけた作品が、TBSテレビで放送された『ザ・ガードマン』だ。ガードマンたちの活躍を描いたこのエンターテインメント大作は、当時の最高視聴率30%以上を叩き出し、日本中に警備員という職業の認知度を広める社会現象となった。主役のキャップ役を演じた宇津井は、新東宝から大映へ移籍し、本格的にテレビドラマへと進出した時期でもあった。
アクションとスリルが交錯する昭和サスペンスの金字塔となった同作の現場は、まさに命がけのロケの連続だったという。スタジオ撮影が中心だった時代に、過酷な屋外アクションを吹き替えなしでこなす宇津井の姿は、現場のスタッフや共演者たちを鼓舞し続けた。どんなにハードなスケジュールであっても妥協を許さない姿勢が、作品に圧倒的なリアリティをもたらしていたのだ。