世界に目を向けても、国際移植学会が定めた「イスタンブール宣言(2008年策定、2018年改訂)」に基づき、世界各国で臓器売買や移植ツーリズムの根絶が進められています。
発展途上国などで暗躍する地下組織を巡る海外の臓器売買事例を調査すると、違法取引の対象となるのは主に腎臓や肝臓の一部です。劣悪な衛生環境の地下クリニックで摘出手術を受けさせられた貧困層のドナーが、事前の約束通りの金額を受け取れず、術後の感染症や後遺症で命を落とすケースが後を絶ちません。
海外のブラックマーケットであっても、需要のない睾丸が取引されることはなく、臓器ビジネスの現実は金銭的にも身体的にも破滅をもたらす搾取構造に他なりません。