この特異な組織の起源は、故・金正日時代にまで遡る。当時は主に「木蘭組(歌舞)」「満足組(マッサージや給仕)」「幸福組(宴会での娯楽)」といった役割分担がなされ、最高指導者とその側近を満足させるための私的装置として機能していた。
時代の変化に伴い、組織の構成や運用のスタイルも微妙に変容を見せている。伝統的な朝鮮舞踊だけでなく、現代的な西洋音楽やポップスを演奏するユニットの要素を取り入れるなど、指導者の嗜好を反映した変化が観察されている。
しかし、本質的な役割が変わったわけではない。権力者が自らの支配力を誇示し、側近たちの忠誠心を繋ぎ止めるための論功行賞のツールとして機能し続けている点に、この組織の本質が存在する。