競技生活を退いてから数年が経過した今、石川氏の活動の場はスポーツ中継の解説にとどまらず、ドキュメンタリー、バラエティ、ファッション誌の表紙に至るまで多岐にわたる。洗練されたメイクやスタイリングをまとった彼女の姿は、現役時代のユニフォーム姿とは異なる新たな魅力を放っており、一般層からの支持も極めて高い。
しかし、表舞台での露出が増えることと比例するように、インターネット上での大衆の視線は多様化し、時に露骨な性的関心へと変質する。競技者としての実績や知的でさわやかなキャラクターが評価される一方で、容姿やスタイルばかりを対象化した視線がネットの一部で常態化している現状は、現代のパブリックイメージ消費の危うさを浮き彫りにしている。